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国立民族学博物館

特別展 ユニバーサル・ミュージアム ― さわる!“触”の大博覧会

開催期間: 2021年9月2日(木)〜2021年11月30日(火)

【日本と中東地域の仮面・覆面を比べる(資料提供:後藤真実)】

 

本来、仮面や覆面は手でさわるものではないが、その質感・機能・形状は触察によって、より深く理解できる。コロナ禍のため、マスクで顔を覆う日常が当たり前となった。マスク着用は人間の皮膚感覚、コミュニケーションのあり方を変えるのか。触感を切り口に、日本と中東の仮面・覆面を比較してみよう。

・農作業用の被り物(新潟県村上市)

「ほっかむり」は日本の農婦が用いる被り物である。もともとは防塵・防寒、日除けのために着用されたが、色や形、装飾など、おしゃれの要素を持つものも多い。個々人の顔や好みに合わせてデザインされるものもある。覆面は隠すために、仮面は魅せるために着けられるが、じつは二つの機能は表裏一体だといえる。生地の手触りを感じてみよう。

・中東地域の女性用仮面

ペルシャ湾沿岸地域では、1970年頃まで、ほぼすべての女性が、ブルカまたはバトゥーラと呼ばれる仮面を着用していた。女子の就学率が向上した1970年以降、仮面着用者の数は減少している。一方、近年では若者を中心に仮面文化を自分たちの伝統、アイデンティティの一部ととらえ、ファッションとして取り入れる動きも見られる。